私の実家は旗竿地で、実際に20年以上住んでいました。
そんな私が旗竿地の一番のデメリットとも考えている「駐車場」について解説していきます。
これから旗竿地を候補に考えている方が失敗しないために、旗竿地の駐車場に関して考慮すべきポイントや注意しないといけないポイントをピックアップしています。
ぜひ参考にしてみてください!
「旗竿地とはなにか?」についてはこちら↓↓で解説していますのでご覧ください。
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旗竿地とは?メリット・デメリット公開!
実際に20年以上旗竿地で生活していた私がプロの視線も加えて、旗竿地について解説していきます!
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この記事の目次
旗竿地で駐車場をつくる2つのパターン
旗竿地で駐車場を設けるとき、駐車場の設置場所は2つのパターンに分かれます。
1つは敷地の奥で広がっている部分に駐車スペースを設けるパターン。
もう1つは道路からの入り口部分の幅が狭いところに駐車スペースを設けるパターン。
それぞれに良し悪しがありますので紹介していきます。
ここではわかりやすいように「旗竿地」の文字通り、奥で広がっている敷地部分を「旗」、道路からの出入り口の狭い通路の部分を「竿」と呼んで進めていこうと思います。
奥で広がる「旗」の部分に駐車スペースを設けるパターン
まず、「旗」に駐車場を設けるメリットを紹介します。
○並列駐車が可能
車を2台以上利用する場合、旗竿地では後ほど紹介する「竿のスペースに縦列駐車をする」パターンが非常に多いです。
しかし、縦列駐車をすると車の入れ替えが非常に面倒です。
奥に停めている車を使用する場合は手前に停めた車を一旦外へ出してから奥の車を出して、手前の車を奥へ停め直す。この作業が必要です。
一緒に入れ直してくれる人がいるならまだいいのですが、一人でやる場合は悲惨です。
1台目をどこかに停めに行き、2台目を動かしに戻り、2台目もどこかに停めに行き、1台目を家の駐車場に戻し、2台目のところに戻り、出かける。
これが本当に面倒くさい。
私の実家ではひどい時は3台を1人でやっていました。
しかし、旗の部分に並列駐車ができれば、こんな面倒なことは一切関係ありません。
○竿に入ってからはゆっくりと駐車できる
自分の敷地に入ってからは誰にも煽られる心配もなくゆっくりと車を停めることができます。
(竿の間口が狭いと、竿部分に入るのに苦戦して他の車に煽られる可能性はあります。。)
○自転車やバイクの出入りがしやすい
あとで紹介する竿に車を停める場合と比べて、出入りする通路が広いので自転車やバイクを利用する場合は問題なく通ることができます。
デメリット
×そもそも旗の部分が広くないと実現しない
旗の部分に「家のスペース」「駐車スペース」「玄関へのアプローチ」「駐輪スペース」が確保できるくらいの広さがある土地でないとそもそも実現ができません。
さらに、車を停めるためには駐車スペースだけでなく、車の旋回範囲も考慮する必要があります。
×家の設計がさらに制限される
旗竿地では一般的な土地と違い、道路から敷地へ入る場所が決まっています。
そのため、玄関へのアプローチの場所もある程度決まってしまうので、設計の自由度が少し制限されています。
それに加えて、駐車場を旗の部分に設けて家を設計できるスペースを狭くすると、さらに設計の仕方が限られていきます。
×竿のスペースの利用の仕方がもったいない
車が出入りするので花壇や植栽を設けることが難しく、ただの長いアプローチになってしまうことがあります。
子どもがいる家庭なら遊ぶスペースにもできますが、車の出入りのため、ずっとモノを置いておくことができません。
そのため、少し利用しにくいスペースになる可能性があります。
道路からの出入り口「竿」の部分に駐車スペースを設けるパターン
多くの旗竿地ではこちらのパターンが採用されます。
ですが、積極的な採用というよりは消去法的に仕方がないから竿の部分を駐車スペースにする場合の方が多いです。
なので、このパターンで駐車場を設置する場合でもこれから紹介するメリット・デメリットなどを参考にして、できる限り利用しやすい土地を選ぶようにしてみてください。
竿に駐車場を設けるメリット
○旗の部分を広く使える
旗の部分いっぱいに家を建ててもいいですし、庭を作ることもできます。
竿部分に停めた車が目隠しにもなるので、道路からの視線もほとんど気にせず過ごすことができます。
そのため、通行人の視線を気にせず庭で趣味を楽しむこともできますし、家のカーテンを開けておくこともできます。
竿に駐車場をつくる場合はデメリットがなかなか厄介です。
逆に言えば、そんなデメリットを緩和させられる土地を選ぶことができれば満足度もグっと上がります。
デメリット
×2台以上所有する場合は「縦列駐車」になる
先ほども紹介していますが、縦列駐車のイヤなところは入れ替えです。
先に停めている車と後に停めた車で入れ替える必要が生じたときが非常に不便です。
2台とも日常的に仕事などで使用する場合、利用のタイミングによっては毎日入れ直す必要が生じます。
これを解消するためには他に駐車場を借りるか通勤方法を変えるくらいしかありません。
私の実家では入れ替えが面倒くさすぎてみんなバイク通勤するという結果になりました。笑
×車の横が通路になる
竿に車を停める場合、必然的にその車の横が家に行くための通路になります。
一般的に旗竿地の竿部分は車1台分停められるかどうかという幅しかありません。
その狭い通路に自転車やバイクが通ったり、知らない来客や大きな荷物の宅急便の人が通ります。
どれだけ自分たちが気をつけていても車に傷がつくことは覚悟しなければなりません。
私もどれだけ気をつけていても自転車やバイクで車に引っ掛けた経験があります。何度も何度も。。。
我が子がつけてしまった傷ならまだ許せるかもしれませんが、赤の他人の来客にやられることもあります。
子どもの友達がぞろぞろと自転車で入って来ることだってありますので。。
旗竿地で車を利用するときの注意点
私が旗竿地の一番のデメリットだと感じている駐車場ですが、ポイントを抑えておけば使いやすさは大きく変わります。
ぜひ旗竿地を選ぶ際は以下の点を気をつけてみてください。
「竿」の間口の広さ
普通車を停めることを考慮すると最低でも3m以上の間口(幅)は必要です。
私としては3mでも狭いくらいです。
間口が3mあれば真ん中に停めて両側から乗り降りすることは一応可能です。(自転車は通れません)
片側に寄せて停めるとギリギリ自転車が通ることもできます。
ですが、あくまでも「車幅1.7mの小型車の場合のイメージ」であることに気をつけてください。
ちなみにイラストでは車を片側に寄せていますが、スーパーなどの駐車場に停めるのとは勝手が違って、両側をブロック塀やフェンスで仕切られているところでの幅寄せは慣れるまで非常に難しいです。
竿の間口は広いに越したことはありません。
自転車やバイクを利用する可能性を考慮する
「竿部分になんとか車を停められそうだ!」と安心していると、将来的に自転車やバイクを利用する可能性を見落としてしまうことがあります。
子どもが大きくなると自転車通学になったり、お母さんがパートに行くために自転車を利用したりするようになります。
そのときに「車があると自転車が通らない!!」と悲惨な失敗をしないように土地を選ぶときに必ず確認しましょう。
車が今より大きくなる可能性を考慮する
将来、子どもが大きくなったり人数が増えたりすると車も大きなミニバンなどに乗り換えていくことはよくあります。
数字的に見ると車幅も長さも数十センチだけの違いですが、実際に停めてみると全く違います。
私の実家でも軽自動車を停めているときはバイクが楽々通りましたが、ミニバンが停まると本当にギリギリです。
ギリギリというか少し当てながら通ることもあります。笑
自転車やバイクを利用しないとしても、車の大きさによって停めやすさは大きく異なりますので注意してください。
出入り口となる「道路」も駐車のしやすさに大きく影響する
竿の部分の広さだけでなく、そこに出入りする道路によっても車の停めやすさに大きく影響を受けます。
道路の広さによる違い
道路の幅も停めやすさに大きく影響します。
竿部分の間口が多少狭くても道路が広ければそこまで問題ありません。
ですが、間口もギリギリで道路も狭いとなると、停めるのは非常に困難です。
私の実家に接している道路は車1台分しか通れない狭い道路なので、慣れるまでは駐車場に入れるのが非常に難しいです。
たまに来客が停めようとしますが、かわいそうになるくらい何度も何度も切り返しているのを見かけます。
ひどいときはゴリッゴリ擦りながら停める方もいます。。
そして、道路の広さに加えて次の注意点も一緒に考えてください。
交通量による違い
旗竿地でなくても交通量が多い道路で駐車するときは結構怖いですよね。
私の実家は道路が狭い上に、ちらほら車が通ります。
他に車がいないときはゆっくり停められていいのですが、多いときは車を停めているときに両側から何台も車が待っているときがあります。
そういうときに焦ってパニックになり車を擦ってしまいます。
ひどいときはめちゃめちゃ幅寄せされて煽られるときもあります。
旗竿地に限った話ではないですが、旗竿地の場合は特に道路の交通量の影響を大きく受けてしまいます。
電柱などの障害物による違い
これも旗竿地に限った話ではないですが、ただでさえ狭いスペースに停めるのに、障害物を気にしながら停めないといけない場合はさらに困難になります。
ちなみに私の実家がこのパターンです。笑
駐車するときの旋回範囲に電柱があるので結構停めるのが難しいんです。
みなさんお気付きの通り、私の実家の駐車場はなかなか条件の悪い場所です。笑
だからこそみなさんは気をつけて土地を選んでください!
何度も擦ったことありますし、私もヘコむくらいゴリッゴリにやったこともありますorz
そのかわり慣れればバック駐車がめちゃくちゃ上手くなります。笑
極めるとブロック塀に数ミリまで幅寄せできるようになります。笑
この他にも歩道や歩道の分離帯、側溝なども障害物になりえますので注意して確認してください。
可能ならば実際に車を停めてみること!
よほどの都会でもない限り、車は生活必需品です。
毎日使用する家庭も少なくありません。
車の出し入れで毎回ストレスを感じたり、頻繁に傷がついていると家づくりの後悔につながってしまいます。
そうならないためにも可能なら実際に車を停められるか試してみてください。
それだけでも失敗のリスクを減らすことができます。
私としては駐車場のデメリットをクリアできたら旗竿地は全然アリです!
逆に、ここを失敗してしまうと引越しを検討しないといけないくらいのウイークポイントだと思っています。
なので、ここは必ず慎重に検討をしてみてください!
他の記事では旗竿地の良いところ・悪いところについてのレビューしています。
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