家づくりの基礎知識

家づくりの流れを知ってから家づくりを始めよう!

 

「家が欲しい!」って思っても、実際に何をしていいのかよくわからないですよね。

住宅展示場やモデルルームを見に行っても「なんかいい感じだなぁ。」と思うけど、結局どうしていいかわからない。

かと言って、すぐに住宅会社を決めるのは不安だし。

 

家づくりを始めると多くの方はこんなモヤモヤを経験します。

ですが、これに対して何の対応もせず、なんとなく家を建ててしまうのは危険です。

進め方次第で家づくりの失敗や後悔は 対策 ができます。

そのためにも、まずはどうやって家づくりを進めていくのか、家づくりの流れを見ていきましょう。

 

家づくりを始めるなら、まずは全体の流れを確認しよう

まず、家づくりで大切なことは 事前準備 です。

家づくりの基礎知識の勉強や会社選び、間取り、住宅設備などなど…

 

住宅会社との打ち合わせをしていると、重要なことを「では、次回の打ち合わせまでに決めておいてください。」と言われることも多いです。

その度に急いで調べて、どれにするか見比べて、検討して…

なんてことをやっていると、間に合わなかったり、「やっぱりこうしておけばよかった。」と後悔してしまう可能性があります。

 

そうならないためにも、まずは家づくりの全体像を把握しましょう。

そして、早め早めに家づくりの準備を進めておくことで、失敗や後悔をグッと減らすことができます。

 

 

家づくりの流れ

家づくりの流れ 一例

これが家づくりの大まかな流れです。

 

「家を建てたい!」と思い立ったら、まずは情報収集をしましょう。

 

情報収集

家の構造や材料、断熱、耐震性など家づくりの基礎知識や土地選びの勉強、資金計画、住宅会社について資料を請求するなど事前準備を進めていきます。

 

情報収集はどれだけ早く始めてもOKです。

ここでの情報収集が、その後の家づくりを順調に進めていくかどうかを決めると言っても過言ではありません。

 

そして、ここで重要なことが、しっかりと 家族で話し合う ことです。

どんな暮らしにしたいのか、今の住まいのどんなところを改善したいのか、どんなことを優先的に求めていくかなどなど。

 

全員の意見を叶えることは難しいかもしれませんが、みんなが納得して家づくりできるようにすり合わせていきましょう。

そうすることで、みんなが満足できる良い家を建てることができます。

 

会社選び

会社選びで大切なことは「どの会社なら自分たちの家づくりを叶えてくれるか」を考えることです。

情報収集のときに家族で話し合った「こんな暮らしをしたい!」を叶えてくれる会社を探すことが会社選びのポイントです。

 

住宅会社にはそれぞれの会社に得意分野があります。

 

木造を建てる会社や鉄骨造の家を建てる会社。

自然素材をメインに使う会社や新しい技術を積極的に使う会社。

伝統技術を大切にしている会社や狭小住宅を多く建てている会社など。

 

住宅はそこの地域や気候、使う材料などによって、家の建て方(工法)が変わります。

なので、その住宅会社が普段建てている工法を依頼した方が施工ミスの可能性が少なくなります。

 

逆に、いくら気に入った会社でも普段建てている工法と違う建て方を依頼すると、どれだけ口コミが良い会社でも失敗する可能性が高くなります。

また、その会社の普段と違う建て方を依頼すると余分に費用がかかることもあります。

 

たとえば、いつも木造の住宅を建てている会社に鉄骨造で建てて欲しいと依頼した場合、引き受けてくれたとしても当然ミスが発生する可能性は高くなります。

そして、普段とは違うルートで材料を発注して、普段と違う業者へ作業を発注するため、その点でもミスが出る可能性が高くなるし、費用も高くなります。

 

自分たちの理想に近い家を普段から建てている会社を見つけることができれば、施工ミスも減らせて、余分な費用がかからずに済みます。

 

土地探し

会社選びより早く土地を決めてしまう場合もありますが、私としては住宅会社を先に決めることをお勧めします。

 

その理由は、選んだ土地によって自分たちの理想の暮らしを実現することが難しくなる可能性があるからです

土地の形状や方角、周辺環境などによって建てられるプランが変わってきます。

 

例えば、親と一緒に暮らすので、なるべく段差の少ないバリアフリーの家を建てたいと考えていたとします。

事前に気に入った土地を購入して、住宅会社に相談したら、土地の周辺環境が悪くて道路との高低差をつけて家を建てないといけない。

といわれてしまうかもしれません。

 

大きな窓で開放感があって室内が明るい家を建てたいと考えていても、土地の方角や周辺環境によってはあまり日当たりが望めないこともあります。

 

買った土地の地盤が悪いことが発覚して、地盤改良で余分な費用が発生しまうかもしれません。

 

素人の方が全てのことを考えて適切に土地を選ぶことは非常に難しいです。

 

なので、事前に信頼できる会社を選んで、相談しながら土地を選ぶ方がおすすめです

自分たちの理想の家も伝えた上で土地探しを手伝ってもらえば、トラブルも少なくなります。

 

プランニング・見積り

最初の図だとわかりにくいですが、住宅会社を選んでいるときでも「簡単な」プランニングや見積もりをおこなっています。

その会社で建てられるプランや見積もりを参考に依頼する住宅会社を決めます。

 

住宅会社と土地が決まったら、「本格的な」プランニングと見積もりに移っていきます。

 

簡単なものと本格的なものの違いがわかりにくいかもしれないので説明します。

簡単なプランニングや見積もりのときは、「こんな家に住みたいなぁ!」という家の見積もりをその住宅会社が「おおよそこれくらいで建てられますよ」と、計算して出してくれます。

そのときの見積もりは住宅会社が今まで家を建ててきた経験上から、「これくらいの金額になるなぁ」と推測して出したざっくりの金額です。

 

依頼する住宅会社が決まった後の本格的なプランニングと見積もりの場合は、部屋の壁紙やフローリングなど家を建てるための材料や設備機器など細かいことまで、ほとんど決めてから見積もりを出します。

このときの見積もりは、住宅会社が工事を請け負ってもらう大工さんなどの各業者にもいくらで工事ができるかを聞いて、その金額を元に見積もりを出します。

なので、このときの見積もりは実際に家を建てる時の金額になります。

 

そして、間取りや工事の内容を調整して予算内に収まるようにプランニングしていきます。

工事内容や見積もりに納得ができれば、いよいよ契約して工事が始まります。

 

 

住宅会社によっては簡単なプランニングや見積もりは無料だけど、本格的なものをやるときは「仮契約」をして有料で進めていく会社もあります。

本格的なものを作るのに結構手間がかかります。

住宅会社の立場で考えると、手間ヒマかけて作った見積もりを他の会社で相見積もりされて、流れてしまうことは絶対に避けたいんですね。

なので、「この会社に建ててもらう!」と決まった状態で本格的な話に進むことが多いのです。

 

 

ちなみに、このプランニングと見積もりの期間はなかなかプランが決められなかったり、金額の調整に時間がかかるほど長くなります。

 

工事

契約を結ぶと、いよいよ工事が始まります。

住宅会社や天候などにもよりますが、完成まではおよそ4ヶ月くらいかかります。

 

工事は全て契約した内容でおこなわれます。

なので、契約をするときは疑問や不明点は全て解消してから慎重におこなうようにしてください。

 

工事が終わると、お引き渡しをして、引越しを済ませれば新居での生活のスタートです。

 

これがざっくりとした家づくりの流れになります。

 

 

ここからは、家づくりの流れをふまえた上で、家づくりの注意点や気をつけておきたいポイントについてお話しします。

 

入居希望日から逆算して、早めに行動しよう

家づくりで焦りは禁物です。

工事の契約を交わした後、工事はどんどん進んでいきます。

 

「完成の時期を遅らせたくないから」となんとなく決めてしまったり、急いで決めてしまったことを契約後に後悔してもなかなか変更ができません。

当然ですが、契約した内容の通りに家を建てることがルールです。

基本的に変更はできません。

なので、変更したい場合は追加で費用が発生したり、完成が遅れたりします。

 

後悔を減らすためには自ら事前に準備していくことが大切です。

家づくりを考え始めてから早くても完成までに1年はかかると思ってください。

 

「家ほしいなぁ」と思った時が情報収集を始めるタイミングです。

そのタイミングが早ければ早いほど、失敗を減らすことができます。

 

家づくりで失敗しないポイントは自分たちの〇〇を明確にすること!

ズバリ!家づくりで失敗しないポイントは「自分たちの考えを明確にすることです。

 

家づくりで一番の根源になるものが「自分たちの考え」です。

 

「家を建ててこんな暮らしをしたい!」とか「こんなところを解消してもっと良くしたい!」とか、そのような想いを根源にして家づくりを考えていきます。

 

「この想いを叶えることのできる会社はどこかな」とか「この土地なら想いを叶えることができるかな」とか、間取りや材料を選ぶときも全ての基準は「自分たちの想い」です。

「いかに自分たちの想いを叶えるか」が家づくりの成功の秘訣です。

そのためには一番最初に自分たちの考えを明確にして、自分たちの想いが叶えられる選択をしていくことが大切です。

 

「家づくりノート」をつかって計画的に進めよう!

「家づくりノート」というものをご存知ですか?

「家づくりノート」とは、家を建てるために必要なことをどんどんメモしていくノートのことです。

 

家を建てるために色々なことを勉強したり、調べたりして、自分たちの家にいかしたいことや気をつけたいことなどを書き込んでいきます。

 

家づくりノートにメモして残しておくことで、確認し忘れを防いだり、頭の中を整理して家づくりの不安やモヤモヤを解消できたりします。

また、家づくりノートを住宅会社の営業マンに見せることで、自分たちの家づくりの考えを伝えることができます。

伝え忘れ防止にも役に立ちます。

 

ちなみに、家づくりで満足度が高いお客さんは結構家づくりノートを作っている方が多いんです。

家づくりノートを作るメリットや作り方について説明していますので、ぜひそちらも読んでみてください。

家づくりノートの作り方!テンプレートもプレゼント中!

「家づくりノート」は家づくりを成功に導くキーアイテムです。ぜひ作ってみてください!

まとめ

家づくりで失敗や後悔を防ぐためには事前準備が大切です。

そのために今回は家づくりの全体の流れをまとめました。

 

新居に引っ越したい時期から逆算して計画的に家づくりを進めていきましょう。

 

最後に紹介した「家づくりノート」は計画的に事前準備を進めることにも相性抜群なので、ぜひ取り組んでみてください。

家づくりノートの作り方!テンプレートもプレゼント中!

「家づくりノート」は家づくりを成功に導くキーアイテムです。ぜひ作ってみてください!

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